円安でもインデックス投資(積立)を淡々と継続する理由
インデックス投資の前提
インデックス投資をする際には、下記の基本的な前提があります。
・15年以上の長期投資:
短期的な市場の変動に左右されず、長期的な視点で投資を行うことが重要です。
・リスク許容度の範囲内で投資:
自分が許容できるリスクの範囲内で投資を行うことが大切です。
無理なリスクを取ることは避けましょう。
・十分に分散された低コストのインデックスファンド(S&P500または全世界株式)へ投資:
分散投資を行うことで、リスクを低減し、安定したリターンを期待できます。
なぜ、超円安の今でもインデックス投資を継続するべきなのか
現在(2024年6月)、1ドル160円と超円安の状況にあります。
このような状況でも、なぜインデックス投資を継続するべきなのでしょうか。
理由①:そもそも株価や為替は読めない、という前提があるから
多くの投資家が抱く懸念は、
「今は株高・円安で高値掴みのリスクがあるから、投資はやめておこう」
というものです。
逆に「今は株安・円高で、投資をスタート(継続)させるのに理想的なタイミング」
などと考えてしまうわけです。
ここで重要なのは、株価や為替の動向を正確に予測することは非常に難しいという事実です。
もし、相場を読むことができるなら、長期のインデックス投資をするよりも、
短期目線で短期間で何倍にもなる個別株にレバレッジをかけて投資をすればいいわけです。
しかし、現実的には短期的な値動きを読むのは難しいため、再現性の高いインデックス投資を選択していることを忘れてはいけません。
短期的な視点ではなく、長期的な視点で見ると、現在の株価は為替レートを考慮してもきっと買い時と言えるでしょう。
理由②:上昇を取りこぼす可能性があるから
およそ長期で投資をする上でもっとも恐ろしいことは、
目先の下げを食らうことではなく、上げを取り逃すことです。
例えば、チャールズ・エリス氏の著書「敗者のゲーム」で紹介されているデータによると、
1980年〜2016年までの投資利回りは次の通りです。
フルに投資をする:年利11.4%
ベスト10日を逃す:年利9.2%
ベスト20日を逃す:年利7.7%
ベスト30日を逃す:年利6.4%
(出典:チャールズ・エリス著「敗者のゲーム」)
たった30日だけ、株価が大きく上がる日を逃しただけで、リターンが半分程度になってしまいます。
エリス氏も
「この教訓は明らかだ。投資家は”稲妻が輝く瞬間”に市場に居なければならない。」
と述べています。
短期的に見ると、為替は大きなリスクに見えますし、実際に小さなリスクとは言い切れません。
しかし、長期で見ると、株式市場は上げ下げを繰り返しながら大きく成長していくと考えられます。
また、為替リスクは株価上昇を取りこぼさなければ飲み込めるというわけです。
資産形成は米国株インデックス(S&P500)または全世界株式が最適
長期投資を行う際、最適な選択肢の一つは米国株インデックス(S&P500)や全世界株式に投資することです。
これらのインデックスファンドは、十分に分散されており、低コストで投資することができます。
ドルコスト平均法を活用することで、価格の変動に関係なく、定期的に一定額を投資し続けることが可能です。
これにより、高値掴みのリスクを避け、平均購入価格を下げることができます。
超円安の状況でも、長期的な視点でインデックス投資を継続することで、将来的に大きなリターンを期待できるでしょう。
短期的な値動きに惑わされず、淡々と投資を続けることが資産形成の鍵です。
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